どーも、デーブです。冬は寒いので、たくさんカロリーを摂取しないとやせてしまいますね。いけません。という書き出しだけ書いて、忙しさのあまりにブログ更新をかまけていたら、もう4月じゃないですか。春。ヤバい。春巻き食べたい。そうじゃない。
昨年末、来年はどこ行こうかなーと、国内のおもしろスポットを物色していたのです。主に「キリストの墓」的な視点で。
そして、いくつか2019年に行くべきスピリチュアルスポットをリストアップした中にあるのが今回紹介する「越前大仏」でした。
詳細は上記リンク先、新日本DEEP案内さんの記事が非常に詳しいのでぜひ読んでいただければと思いますが、大阪でタクシー会社で大成功を収めた社長が、社会と故郷への恩返しをすべく、福井県勝山市に大仏を造立したんですね。もちろん、大仏殿も。あ、五重塔もセットです。しかも今なら門前町までお付けします! そして、全く集客できず破綻。今は京都のお寺が所有し、まるで廃墟のような様相を呈しているとのこと。
そんな越前大仏、2019年に行きたいなあ、などとFacebookに書いてたら、年末に職場の先輩からメッセージが。
先を越された。しかも年末の雪の日に。大ショック。しかし待ってください、重大な情報が。「明日から3日間は年末年始で本気出すらしい」だと? いちおう、「明日から3日間って1月2日までなんすかね?」と聞いたら「三が日いっぱい」ということらしい。
というわけで行ってきました越前大仏
元日は流石に出発不能だったので、1月2日の午後に自宅を出発、今回は雪国なので夏タイヤのマイカーは無理。新幹線で米原まで行き、そこから北陸本線を特急しらさぎで北上。19時ごろになんとか到着しました。
そして翌日1月3日、レンタカーを借りて、いざ越前大仏へ!
ちなみに、越前大仏の場所はこちらです。
そんなにアクセス悪くはないですし、周辺に福井県立恐竜博物館などもあるのでセットでの周遊もオススメ。
まず現地に行くと、駐車場がヤバい。ここにクルマ停めていいんでしょうか。ちなみに、写真右奥の方のスペースは近隣のアパート住民に貸し出されてるらしく、クルマ停めちゃいけないらしいです(前述の先輩が停めたときに言われたらしい)
仏様が大量に並んでる駐車場からは、門前町をショートカットして大仏殿へ直通できます。
重厚たる門構え。正面に立て看板がありますね。なになに……
「迎歓」「welcome」「開運」「出世の象徴」「越前大仏」「謹賀新年」「参拝無料日」「拝観時間 開門open 8:00 閉門 close 17:00」
情報量が多い! 普段は参拝料500円かかるらしいのですが、お正月三が日は参拝無料みたいです。
見せてもらおうか、門前町の「本気」とやらを
事前情報によると、「年末年始は門前町全部開くらしい」とか。よし、大仏殿側から、門前町を下ってみましょう。
これが大仏殿側から見た門前町。写真右手側に、拝観料の受付があります。
普段はこちらで500円を収めます。三が日は無料なので無人。
向かい側(大仏殿側から見て左側)では、厄除け大根が売られていました。そして、門前町のメインストリートへ行くと……
うん……そうなんだ。
やってないんだ……。
全くやってないわけではなく、ネジを使ったアート作品の展示販売店などが営業していました。とはいえ……
「空」でしたね。
合掌。
気を取り直して越前大仏とご対面
門前町のことは忘れて、メインディッシュである大仏を拝みに行きましょう!
そこはかとなく一休さんぽい……。
冬場は正面のルートは雪が積もってとても通れる状態ではありません。両脇の回廊を通ることに。
雪よけのネットが張られているため、すごくグリーンな感じに。いやしかし、すさまじく立派なつくりです。そして、本堂方面に人影が!
駐車場なんかもそうなんですが、とにかく寺院内にはあちこちに仏像が配置されています。
本堂へ到着。賑わってる!見てくださいこの人の数!
入口脇では、お守り・お札類や雑貨が売られていました。雑貨?
う、う~ん……。
そして、いよいよ大仏像とご対面!いや入った瞬間に目にしてるわけですが。それにしてもデカい!
大仏の足元(?)では、お坊さんがお経を読み上げていました。
大般若(大般若会)とは、大般若経(大般若波羅蜜多経)を読み上げる法会です。越前大仏(清大寺)は常駐する住職がおらず、普段はテープレコーダーでお経が流れているらしいので、これは超レアです。正月に来てよかった。
それにつけても、大仏のスケールには圧倒されます。像高17m、奈良県東大寺の大仏より2mから大きいんだとか。
そして、この本堂(大仏殿)の造りがまたすごい。もう語彙力が低下してとにかくすごいとしか言えないのですが、これを私財で建てたわけですよ……。
壁にも一面、仏像が配置されています。全部で1281体の仏像が納められているらしいです。すさまじい……。
とまあ、こんな感じで三が日の越前大仏を満喫した次第です。
翌日も来てみた
帰りの列車まで時間がかなりあったので、翌日1月4日にも参拝してみました。平常時の大仏殿が見てみたいじゃないですか。
はい。
人気のないお堂に、テープレコーダーでお経が流れています。
人気が絶無ですので、気兼ねなくお堂の中を回れます。2階通路へ上がってみましょう(※別に三が日も普通に上がれました)
はい「無」です。
無~
無無無~
大仏の両脇に侍る4仏像もじっくり拝んでいきましょう
門前町ももちろん、本当の「無」です。ねじアートのお店とかも閉まってました(午前中だからかもしれない)
どこまでも静かで、どこまでも無人。
この門前町が賑わう日は来るのでしょうか。
無~
以上、完全な無をお届けしました。(拝観料は払いました)
ほかにも五重塔(鉄筋コンクリート造としては日本最大級)や、中国の国宝「九竜壁」のレプリカなどがあるのですが、冬期は閉鎖中。また春になったら来たいですね。
越前大仏のこれから
ちなみに、この越前大仏、所有権そのものは宗教法人である清大寺に移管されているのですが、経営破綻時に勝山市に対して市税の滞納があったため、土地・建物が差し押さえられている状態でした。持ってても自由に利活用できない。
これだけの建造物ですし、いい意味で歴史がないので、撮影用途なんかにも使いやすいはず。また、外国人ウケにも非常に向いてると思うんですよね。実際、最初に紹介した、私の同僚は旦那さんが外国人なのですが、雪の中誰もいない門前町・大仏殿で大興奮していたそうですし。
それが、市が債務放棄を決めたことで、清大寺としても自由に活用できるようになったとのことで、越前大仏のこれからの歴史に期待したいところです。
今回使ったカメラとかレンズとか