どうも、デーブです。三度の飯より四度目の飯が好き。いや、どの飯も好き。
そんな話はさておき、みんな大好きカメラグッズメーカーのPeak DesignがKickstarterで出資を募っていた、新製品のトラベル三脚「Travel Tripod」が届いたのでとりあえず開封レビューなどしてみます。
一般販売はこれから。多分、国内では代理店の銀一から発売になるんじゃないでしょうか。
とりあえず開封レビューを、と思ったらもうデジカメWatchがレビューしていた。ズルいぞ! 一般販売してからにしろ(むちゃくちゃ)
というわけで、出遅れましたがやっていきます。
シンプルで機能的な梱包
配送用のダンボール箱を開けたら、黒い丈夫な紙製の筒が入っていました。
箱にはスペックについての記載が。ちょっと分かりづらいなあ、と思ったら……
ちゃんと白文字で記載がありました。
PEAK DESIGN TRAVEL TRIPOD「旅行の三脚」……なぜかそこはかとなく中華っぽい……
筒は、上部の蓋の部分がゴムバンドで連結されてます。ぶっちゃけこれすごく良く出来てるというか、図面とかポスターとか持ち運ぶのに便利そう。
Peak Designらしいというか、梱包までシンプルかつ機能的でカッコイイデザインなんだなあ、と。この筒ホントに使いでがありそうです。
ギュッと詰まってコンパクトなボディ!
筒からケースに入った状態の三脚を取り出していきます。ここからが本番。真ん中に見えてるのは、Peak Designグッズにはおなじみのロゴシールです。
むんずと掴んでみました。いやこの時点でかなりコンパクトなんですよもう。
ファスナーを開けて、いよいよ三脚のお出ましです。ちなみに、ケースサイズピッタリなので、ケースにしまうのがちょっと大変です(スペースの遊びが全然ない)。
ほい出た。上から下までほとんどまっすぐ。脚部のロック部分が若干膨らんでますが、太さはほぼ均一です。
サイズの比較用に、600mlのお茶のペットボトルを用意しました。高さは1.5本よりちょっと長いくらいでしょうか。
太さの比較。足側は、ペットボトルよりちょっと細いぐらいです。
雲台側はペットボトル底面とほぼ一緒。5段の三脚でこのサイズ感はなかなかないと思います。
もともと持っていたVANGUARDのコンパクト三脚「VEO 265-AB」と比較してみます。畳んだ状態の縦方向の長さは案外変わりません。
後継モデルはこちら。脚部のロックがツイストタイプに変更になっているようです。
足側を見ると、差が一目瞭然です。VEO 265は、センターポールを逆側に折りたたんで雲台を足側に向けているので、どうしてもその分、幅が出てしまいます。
上側がこちら。こちらも、圧倒的にPeak Designの方がスリムです。
前述のとおり、こんな感じで雲台側を下に向けているので、どうしても雲台のぶんだけ中央にスペースが必要になってしまうわけです。
でも、足を伸ばすとTravel Tripodの方が高いんですよ。これはびっくり。
横から見るとこんな感じ。そこまでの差ではないですが、頭一つ高い、という感じでしょうか。
α7RII(VoigtlanderのAPO-LANTHAR 65mm F2を装着)を載せてみました。
最大積載量9.1kgとのことで、余裕しゃくしゃくです。
Peak Designらしい、アイデアあふれる各部構造
Peak Designの三脚に戻って、各部をチェックしていきましょう。
伸長する脚部は、レバーでロックするタイプ。レバー同士がピッタリ隣接しているので、まとめて開いたり閉じたりしやすくなっています。
一見すると、「雲台ついてないのかな?」と思ってしまいそうな真っ平らな上部。
センターポールを伸ばしてみると、こんなところにボールが! というわけで、この部分が可動します。なんとなく∀ガンダムのウォドムを思い出してしまいました(ウォドムの頭部はボールジョイントじゃないだろ)
雲台の可動部分はこのボールしかありませんので、軸を固定して水平回転、とか出来ません。ここが明確な欠点じゃないかと思います。オプションパーツのユニバーサルアダプターを使って、別の雲台を装着するしかありません。
センターポールの逆側には、重しをぶら下げて三脚を安定させるためのフックがついています。カメラバッグをぶら下げるのに便利。
で、このフックがですね、「↓」の矢印の部分を下に引っ張ってねじると、スポッと外れます。
中からなんか出てきました。なにこれ?
両サイドを折り曲げると、なんとこれがスマートフォンホルダーなんですね。
折り曲げた一辺の長い方が、アルカスイス互換になっていて、雲台のアダプターにフィットします。
短い方がこんな感じで伸縮して、スマートフォンを挟み込みます。
アルカスイス互換の雲台ならなんにでも使えるので、めちゃめちゃ便利です。っていうかこのパーツだけもう2~3個欲しい……。
ちなみに、このセンターポールはまだギミックがありまして、
ボールのところにネジ穴があって、こいつを緩めると……
上部で分割できるようになっています。
この状態で、脚部を大きく広げてあげると、ローアングルモードにできます。
最大でここまで下げられます。ただ、結構な面積を必要とするので、テーブル三脚があればそっちのほうが良いと思います。こうした三脚だと、センターポールを取り外して、ローアングル用のアダプターに取り替えたりするタイプもありますが、別アダプターを持ち運ぶ必要がないのはかなりいいと思います。
ちなみに、ネジ穴を回すための六角レンチは、脚部に装着されています。
この六角レンチ(4mm径と2.5mm径の2種セット)で、この三脚の様々な箇所を分解・調整可能になっています。こういうの、うっかり忘れて現地で使えなかった、みたいなことがあると困るので、本体に付属してるのはとてもいいですね。
最軽量モード用のオプションパーツも買ってみた
脚部の伸縮を捨てて、最軽量なテーブル三脚化するオプションパーツ「ウルトラライトコンバージョンキット」もあわせて購入してみました。
モノはこんな感じ。脚部先端の石突き部分のみ、という感じです。
三脚の脚部は、一段目の部分にあるロックを外すことで、簡単に引っこ抜けます。
通常なら、足だけが伸びるところが、ロック部分ごと抜けていき……
すっぽり抜けてしまいます。正直、六角レンチぐらいは使うだろうと思っていただので、あまりに簡単でびっくりしました。
で、代わりにウルトラライトコンバージョンキットを差し込みます。
かっちり。銀色の出っ張っている部分がストッパーになっていて、ここを押し込むことで外すことができます。
せっかくなので脚部の断面を。こんな感じで、ちょっと平べったい五角形になっています。スーパーマンの胸のマークっぽい。
夜景撮影で使ってみました
とりあえず、三脚使って撮影してみよう、ということで晴海客船ターミナルへ行ってきました。
普通の雲台と勝手が違うので、慣れるまでは暗いところでの操作はちょっと大変かも。カーボン三脚は初めてなので、軽くてびっくりしました。
まとめ
軽い! コンパクト! ギミック満載! という感じで、三脚を持ち運ぶ頻度が非常に上がりそうです。直径がペットボトルぐらいなので、とりあえずカバンに入れとく、というのもアリなレベル。また、基本的にこれ1つで完結する(機能を使うのに他のパーツを持ち運ぶ必要がない)ので、忘れ物の不安が減る、というところもポイント高いです。
欠点としては、雲台の構造上、垂直軸を固定しての水平回転が出来ないので、動画撮影とかにあんま向いてない(パンできない)ことでしょうか。
トラベル三脚の購入を考えてる方は、選択肢に入れる価値が大アリかと思いますよ!
今回使ったカメラとか
パパっとiPhoneで撮っちゃいました