前回に続き、9月18日(日)の模様をお届けします。
前回はこちら
和商市場で腹ごしらえを終えて、釧路を出発。網走方面へレッツゴー。この日は、釧路から摩周湖を超えて、網走、サロマ湖と通過、サロマ湖付近で夕日を見て、紋別でホテル泊、という予定でした。そう、予定でした。
道東を北上。摩周湖、美幌峠、そして……
さきほどの通りの予定で、釧路を出て一路北上。お昼頃に摩周湖に到着しました。天気は曇り空ですが、湖面は青く綺麗です。
摩周湖第一展望台からの眺望。湖面にポツンと浮かんでるのはカムイシュ島。
最大望遠でギュッと。
展望台の売店の裏手にはリスがいました。多分観光客からエサをもらってるんでしょう。とっても人馴れしています。
かわいい。
あと、摩周湖をイメージしたブルーのソフトクリーム(味はブルーハワイなんだけど)も美味しかった!
予定よりいいペースで進んできたこともあり、せっかくなので屈斜路湖方面にも行くことに。しかし、北海道はまっすぐな道が多いこと多いこと。
まーっすぐ。
そんなこんなで、美幌峠に到着!
9月中旬ですが、ユニクロのウルトラライトダウンジャケット着てます。寒いです。
美幌峠には「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」という道の駅があるんですが、実際、美幌峠からの大パノラマの眺めは素晴らしい!できれば晴れてて欲しかったけど!
美空ひばりのヒット曲「美幌峠」の歌詞碑がありました。
道の駅の駐車場まで戻ってくると、自衛隊(美幌町から来たそうで)の車両がずらり。
ちょうど出発するところだったようです。先頭の車が走り出しました。
訓練だったのかな?ご苦労様です。
道の駅で名物の「あげいも」でカロリーを補給し、さあ網走まで行くぞ!
トラブルは突然に
美幌峠を、美幌町方面に下っていきます。下りなので惰性で下りていけばいいや、という感じだったのですが、後続の車両が詰まってきたのでちょっとスピード上げよう、と思ってアクセル踏んだんです。
ブオーン(エンジン音)
あれ?スピードが上がらない?
え?ちょっと待って?何これ?
えっ? えっ? 動力がタイヤに伝わってない!?!?!?
パニックに陥りつつある理性を必死に振り絞り、とりあえず下り坂を下りたところで路肩にクルマを寄せて停車。クルマは動かなくなりましたが、他の車と事故を起こすようなことにならなかったことは救いでした。
【悲報】くるまこわれる
— デーブ・トクモリ (@Dave_Tokumori) 2016年9月18日
助けを呼ぼう
坂道をくだり、動けなくなったクルマからの光景です。
ここどこ。
※この後、ことが落ち着くまで完全にテンパっていたため、しばらく写真はありません。
北海道上陸からこっち、ホテルなど宿泊なしに車中泊で2日間を過ごしてきたのですが、今日は初めての宿泊予定日でした。
ホテルの予約どうしよう、いやそもそもこの先どうしよう、クルマはどうにかなるんだろうか。色々なことがアタマの中を駆け巡り、パニックになりつつありました。
ですがまあ、動かなくなってしまったものはしょうがありません。とりあえず自動車保険会社のロードサービスの窓口に電話をかけることにします。
『現在の位置はどこですか』
「住所とかわかんないんですが、国道243号を美幌峠から美幌方面に下りたところです」
『お車の状態は』
「エンジンはかかりますし、アクセル踏めばエンジンも吹くんですが、動力が伝わりません」
といった感じで、淡々と状況を伝えます。
ちなみに場所はこの辺です。
1時間半ほどで、北見市からレッカー業者さんが来てくれることになりました。現在14時過ぎ。だいたい16時ごろになりそうな感じ。ただ、問題はその先でした。
『お車はどちらにお持ちいたしましょう』
そう、故障したクルマの搬送先です。
クルマを預けよう
何しろここは旅先、見知らぬ地・北海道。土地勘もへったくれもありません。ロードサービスの窓口担当者に、そちらでこの周辺に当たれる場所がないか調べて欲しい旨をお願いしたところ、網走市内に連絡のつく先が1件あるが、ここで修理が出来るかどうかは分からない、とのこと。ロードサービスの窓口も現地の人ではないわけで、そりゃそうですよね。ただ、
『お力になれず申し訳ありませんが、レッカー業者さんが地元のことには詳しいと思いますので、搬送先について聞いてみては』
とアドバイスをくれました。
そして予定通り、16時ごろにレッカー業者さんが到着。サンバーを荷台に積み上げます。で、どちらに運びましょう、となったところで相談タイムとあいなりました。
レッカー業者さんは、「立場上、仲介はできないので、あくまでお客さん自身で修理業者との交渉はして欲しい」という前提の上で、北見市で修理に応じてくれそうな工場をいくつか挙げてくれました。北見市までレッカー車で移動する道中、片っぱしから電話をしていきます……が。
結果:どこもつかまらない
なにしろこの日は3連休(土・日・祝)のど真ん中。旅行中のクルマを突貫で修理してくれそうな、個人でやってるような修理工場はどこもお休み。
「となると、あとはディーラーしかないかなあ……」レッカー業者さん曰く、ディーラーは自分とこで売ったクルマ以外はあんまり引き受けたがらないし、その上地元の人でもないからなおさら敬遠されそう、ということで最初の選択肢から外していたとのこと。とはいえ、今日(日曜)やってて持ち込めそうな選択肢がもうほかにありません。北見市にある、メーカー直営の北海道スバル北見店に電話しました。
故障の症状は、運が良ければ足回りのみ、最悪の場合はミッションがやられている可能性までありうるというもの。旅行者であること、帰りのスケジュールなどなどを伝えたところ……
『実際に見てみないと分かりませんが、お持ちいただいて結構ですよ』
との回答。「まだ分かりませんが、受け入れてくれるみたいです」と伝えると、レッカー業者さんも「いやあ、 あいつら出来ないことは請けませんからね。ヤる気ですよ。大丈夫。良かったですね」と喜んでくれました。
引き受けてくれた北海道スバル北見店に感謝。
代わりの足を探そう
さて、クルマを預ける先は決まったものの、預けたあとも問題です。ホテルを予約してる紋別にどうやって行くか。いや行けるのか。
ディーラーには代車がない(連休中だからね!)とのことで、そうなるともう、旅を続行するにはレンタカー借りるか、列車旅に切り替えるかしかなくなるわけです。後者は正直、非現実的。かといって、24時間借りて7000~8000円もするようなフツーのレンタカーを何日も乗り回す、というのも(ただでさえクルマの修理代があるので)現実的にはキビシイところ。激安系レンタカーをいくつか電話して聞いてみたところ、イツモレンタカー北見店さんで、一番安いグレードのクルマを最大5日(アホですね)借りられるとのこと。
ディーラーにクルマを預けたあと、レッカー業者さんが「通り道だから乗っけてってあげるよ」とのことで、ご好意に甘えてイツモレンタカー北見店さんへ。
連泊の料金について相談したところ、24時間の料金×日数でOKとのこと。最大5日借りても、3500円x5=17500円!これは超現実的。というわけで当面(というか帰還前日まで)の足も確保出来ました。あとは宿へ向かうだけです。
これがざっくりと宿へのルート。決して遠い道のりではない(北海道走ってると、100kmぐらいは普通じゃん?って感じになってきます)のですが、いかんせん慣れない車、知らない土地の知らない道、日没後で真っ暗、曇り空からいつしか雨に、そして「俺のクルマどうなっちゃうんだろう」というグッチャグチャの精神状態で走るのはなかなか辛いものがありました。(まあ、軽商用バンから小型普通自動車に乗り換えたので、車自体の運転性能はめっちゃ楽になってるんですが)
明日は明日の風が吹く
とりあえず、なんとか予約していた宿には到着しました。というかほぼ定刻通りなんですが。
「修理が終わったら北見まで取りに戻る」という行程を追加し、明日以降の予定を再検討。まあ、1日や2日で直るとは思ってないので、明日は借りたクルマで予定通りのスケジュールで進行することに。
そうと決まれば、あとはもう酒飲んで寝るだけ!少しでも気を晴らしたい!
美味しかった!美味しかったと思う!……でもあんま覚えてない。そんな辛い3日目の夜でした。
次回、ついに晴天!日本最北の地を目指してオホーツク海沿岸を走ります。ご期待ください。
今回使ったカメラとかレンズたち