2016/9/26追記
色々あって純正スプリングに戻しました。スプリングによる車高調整は、車の足回りに負荷をかける可能性がありますのでご注意ください。詳細は記事末尾に追記しました。
こんにちは。デーブ・トクモリです。歩きたくない、クルマで移動したい。デブだから。
そんな一心で、いまはスバルのサンバーバンに乗ってます。スバル自社生産の頃の、リアエンジンのやつです。
で、荷台を簡易車中泊(簡易といってもマットレス敷いてるし普通に足伸ばしてグッスリ寝られます)にしたりして活用してるんですが、こいつ4ナンバーの軽貨物車だけあって、致命的な欠点が一つあるんです。
サスペンションが硬くてケツが痛い。
なにしろ、「荷物いっぱい載せても車高が下がらない」ことが求められる商用車なので、サスペンションが大変硬い。地面の細かな凹凸も、ダイレクトに響きます。クッション性ゼロ。しかも、このサンバーというクルマはフルキャブオーバー型でして、タイヤ前輪が運転席の座面の真下にあるんです。
だもんで、運転してると常にケツの下がガタガタ言ってるような状態になりまして、長時間運転してると結構キます。腰が痛いとかじゃなくて、ケツが痛い。
ケツ痛い問題の解決方法
この問題を解決するには、おおまか以下の様な方法があります。
・タイヤを交換する
・サスペンションを交換する
・タイヤ交換
商用車は、タイヤも貨物用のものを履いているので、こいつを乗用車用のタイヤにしてやれば、かなり乗り心地は良くなるはずです。費用対効果的には多分いちばんいいんじゃなかろうか。ただ、車検に通らなくなるので、車検のために貨物用タイヤを取っておく(車検のときだけ履き替える)必要が出てきます。2年に1度のためにタイヤの保管場所確保するのはちょっとめんどくさいですね。
・サスペンション交換
ここでいう「サスペンション」とは、スプリングとショックアブソーバーからなる「ダンパー」と呼ばれるパーツになります。荷重の反発と衝撃吸収を司る部位なので、今回のテーマ的には本命中の本命です。ただ、スプリングとショックをまるっと交換すると、多分相当高いです。パーツだけで10万ぐらいすると思う。工賃入れたら15万ぐらい?もっとするかも。
ただ、スプリング交換だけならそこそこリーズナブルです。パーツは2~5万円ぐらい、取り付け工賃も2~3万円でしょうか。スプリング交換は車高にも影響しますが、車高が上がる方向(アップサス)であれば、車検への影響もないはずです(軽自動車で全高2m超えちゃうような場合は構造変更届が必要になるので注意。気になる人は、最寄りの軽自動車車検協会に聞いてみましょう)。
というわけで、今回はスプリング交換を選択することに。
スプリング交換の結果は?
今回、株式会社フォレスト・オートさんのリフトアップスプリングが良さそうだった(取り付けの事例もいっぱいあるし)のですが、残念ながら在庫切れ。次の入荷は予定しているおでかけに間に合わないので、泣く泣く断念。あれこれ探してみた結果、オーバーテックさんがサンバー対応(かつ車検適用)のリフトアップコイルを出していたので、こちらを選択しました。
取り付けをお願いしたのは、軽自動車のカスタム専門店、モデストさん。
単純に「サンバーいっぱいいじってそうなとこ」という基準で選んだのですが、快く引き受けていただきました。その結果は……
いやー、ケツがずいぶん持ち上がりましたねwww(2016/9/26追記→これが後輪ドライブシャフトに負担をかけている可能性があるのでご注意ください)
オーバーテックさんのブログなんかでも「前輪より後輪が上がる」という話は書かれてた(確か)ので、予想はしていたのですが、前輪側+3.5cmだとしたら後輪は6cmぐらい上がってるんでは。
※↑の写真はちょっと前下りの場所で撮ってます
なんかこう、もうちょっとした女豹のポーズですよこれは。肉食系サンバー。ちなみにモデストの方いわく「オーバーテックさんのスプリングは初めて付けたけど、FAF(フォレストオート)さんのよりショック吸収はいいかも」とのこと。取り付けもFAFさんのよりラクだったらしく、見積りより工賃安くしてくれました。ただし、懸念点としてはヘタレ(劣化)がどうなるか分からないとのこと。こればっかりは1年ぐらい乗ってみないと分からないですね。
感動の乗り心地!もうケツ痛も怖くない!
で、当然乗って帰るわけですが、もう感動しっぱなし。路面の凹凸からくるショックが、カドが取れてマイルドになってることが実感できるわけですよ。すげー!普通の乗用車みたいだ! そりゃまあ、タイヤの真上に座ってるので、完全に振動を消すなんて望むべくもないんですが、とりあえず走っててケツにガタガタ来るのが気にならないレベルになっただけでももう感動の嵐です。4ナンバーのサンバーを乗用メインで使うなら絶対やるべきですよこれは!
というわけで、シルバーウィークはまろやかなドライブが楽しめるようになったコイツで、試される大地に挑戦してきたいと思います! ではでは!
2016/9/26追記
冒頭にも書いたとおり、現在はノーマルスプリングに戻しています。
この足回りの改造後、700kmほど走ったところで後輪のドライブシャフト(左)が折損し、走行不能になりました。必ずしもこのスプリングが原因とは断定できない(経年劣化や、その他の要因も十分ありえます)のですが、直近での変更点ということもあり(他の部分はノーマルだし)、原因そのもの、あるいは「引き金」を引いた形になったのではないかと思っています。
修理をしていただいたスバルのディーラーの整備担当者さん曰く、前輪に比べて後輪のリフトアップが高く、ドライブシャフトの角度が大きくついたことで(ノーマルショックの可動範囲内とはいえ)ドライブシャフトに負荷がかかったのではないか、とのことでした。
オーバーテックさんにも確認しましたが、「サンバーバン(TV1/TV2)では、積載時に後輪側が沈むという要望が多く、それに対応したため現在の仕様になっている」との回答をいただきました。
これはあくまでデーブの車体で発生した一事例に過ぎませんが、個人的な印象としてはサンバーバンでバリバリ積載しない(貨物車として使用しない)使い方であれば、このスプリングは避けた方が良いのではと思います。路面からのショック吸収という点では非常に乗り心地も良かっただけに残念ですが、ひとつ勉強になったと思って、これからもサンバーを乗り続けて行きたいと思います。
▲ノーマルスプリングに戻したサンバー君近影